食塩と健康               

発行所 第一出版株式会社 1992年2月20日 初版発行

はしがき」より

この本では 歴史的にみて人間と食塩との関わりはどうであったのか  

特に健康との関わりについて どのような研究が行われ 考察され そして現在はどのように考えられているかを 最近の研究を含めて解説しようと試みた

 高血圧の疫学的研究の中で明らかにされたりんご摂取と健康との関わりを       りんごと健康(第一出版)にまとめたが 

その本の姉妹編としてここに「食塩と健康」を書いた(1991年12月)

                    「The Exeter Salt Cellar」(London)

目次

はしがき

1.塩に関する世界最古の文献

2.塩を意味する文字の分析

3.聖書にみる塩

4.ヒポクラテス医学と食塩

5.塩の世界史と民俗学

6.「塩」から塩化ナトリウム

7.栄養素としての食塩

8.内部環境としての体液

9.体液調節の仕組み

10.水・塩類の欠乏

11.血圧との関わり

12.高血圧の食事療法

13.疫学的アプロ−チ

14.食塩摂取の多い人々

15.食塩摂取しない人々

16.地球疫学からみた人間の血圧と食塩摂取に関する仮説

17.食塩説に対する反論

18.人々によって違う食塩への反応

19.塩味の好み

20.食塩と胃癌との関わり

21.食塩摂取に関する現在の考え方

あとがき

あとがき」から

日本の とりわけ東北地方住民には若い人にも脳血管疾患が多発し 高血圧状態にあること また国際的にみてもあまりにも多量の食塩を摂取していることを示した資料は 改めて食塩多量摂取の疾病論的意義を考えさせた

一方 数千年来食塩摂取のない文化の中で元気に生活している人々には 高血圧がないとか 塩類のバランスがうまく取れているという科学的実態調査結果が明らかにされた

更にまた 

悪性新生物の1つ 胃癌の成因にも食塩が関与しているのではないかという科学的証拠が明らかになった

ここに改めて 

食塩と健康とのつながりについて考え直す時代が来たと思うのだが

 いかがであろうか

本の購入は第一出版(TEL 03-3291-4576 FAX 03-3291-4579)へ

   (発行時定価本体¥1600)

「High Blood Pressure and the Salt Intake of the Japanese」(Jpn.Heart J.3,313-324,1962.)はこちら

「世界塩の旅」(写真集)はこちら  その2はこちら  その3はこちら

食塩覚書 その1 その2 その2追加 その3 

「食塩と健康」新聞は何を伝えてきたか その1(昭和32−54年) その2(昭和55−平成6)

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