17 食塩説に対しての反論

 

 食塩と健康との関連、とくに循環器疾患の予防について日常摂取する食塩を「低塩」にするようすすめられるようになったのであるが1)、国際的にみても日本国内でも、それぞれの学問の立場、また自らの研究から、食塩説についての反論はあとをたたない。それぞれどのような理論に立っているのであろうか。

 

 日本のとくに秋田における高血圧について疫学的研究が行われるようになって指摘されるようになった日常の食生活における食塩摂取の問題について、昭和34年(1959年)開催された第15回日本医学会総会におけるシンポジウム「高血圧の成因」の中で福田篤郎は「高血圧の疫学」を報告した2)。

 「自らの動物実験成績に基づいて秋田農村に於ける高血圧多発とその食塩摂取過剰を因果的なものとして嘗ては報告していました。」「ド−ルが食卓塩使用量の多寡と高血圧者頻度との間に正の相関を認め、食塩過剰摂取の疫学的意義を強調している」が「秋田農村居住者を対象に年代別に蓄尿によるクロ−ル排泄量と血圧の相関を検したところ何等の相関を見いださなかった。」「食塩大量摂取といえどもそれに応じた飲水により、多尿を来す以外に食塩性昇圧を来す可能性もないことが伺える。」「逆に食塩の有用性も考えられ、重要な体液成分である食塩をただ有害視するのは当を得ない。」と述べた。

 この報告は「高血圧と塩とは無関係」と新聞紙上に大きく報道された。

 また福田は脳卒中死亡率の地域差とそれに食塩摂取が関連しているのでないかとする疫学的研究の食塩過剰摂取説を批判して、「脳卒中・高血圧多発と食餌の関係のうちで、一般に信じられている食塩過剰摂取説を取り上げ、相関と因果の相異ることを強調し、それに目下根拠の見出されぬこと」を述べた3)。

 この「食塩過剰摂取に脳卒中・高血圧に対する疾病論的意義を認め得ない」とする福田の批判に対して、疫学的研究から食塩過剰摂取に疾病論的意義があるのではないかと疫学者として「批判の批判」の意見を述べた4)。

 

 ド−ル(L.K.Dahl)の研究については先に述べたが、ド−ルは福田の助言を得て広島地区で日本の実状を経験し、広島ABCCで実態調査も行い、われわれの東北地方の資料も含めて他の資料とともに、1960年ベルンで開催された国際シンポジウムに日常摂取している食塩と高血圧は関連があるのではないかと人間の高血圧の疫学的事実として発表した。この見解は日常食塩摂取量と高血圧者出現率との間に平行関係にあることから考察されたものであった。これに対してエプスタイン(F.H.Epstin)は、ブルックヘブンでのアメリカ人が平均36歳で、高血圧者が8.6%は少なすぎるのでないか、アメリカ人なら大体40%はいるのはないかという点と、高血圧者出現率で表現することにつきまとう危険性について述べ、ド−ルの成績を批判した5)。

 この時ド−ルの示した図は現在でも日本のみならず国際的にもよく疫学的事実としてよく引用されるのであるが、ピッカリング(G.W.Pickering)はこの報告はデ−タも示しておらず、年齢区分も示していないので、「イマジネ−ションの仕事」として、証拠としての価値がないものと述べた6)。

 ピッカリングは「食塩の過剰摂取が人間における本態性高血圧と関係があるという学説を支持するものとしてよく引用される疫学的な証拠などあるが、すべて不十分にしか実証されていない」とし、「食塩の摂取に一寸手をつけることが高血圧の予防に役立つことを認めるわけにはいかない」と述べ、さらに「"salt free diet"はいのちを長びかせることになるかもしれないが、自由と幸福の追求をうばうことになる」といささか感情の入った言葉で討論の結びを述べた。高血圧は正常状態からの量的な偏位にすぎない、質的なものでないという考え方を述べたピッカリングとしては、「高血圧者出現率」というド−ルのデ−タの整理の仕方による報告には抵抗があったかもしれない。

 ピッカリングが出版し、日本語訳の本「高血圧」の中に、「食塩摂取の過多が本態性高血圧症の原因となるか否かについては未だにまったく不明であり、英国では証明されていない。・・・」という記載があることについて、医学誌上質問を受けたことがあった。

 「原著の初版が出たのは、1970年である。丁度ロンドンでの第6回世界心臓学会議によばれて行った時に発売されていたので、購入して読んだ時のことを思い出す。」との書き出しで回答した。

 「原著によれば、(In Britain there is no evidence that is does)となっており、この辺が訳のむずかしいところであろう。しかしその前に(There is no doubt that extreme deprivation of salt, as Kempner's rice-fruit diet, will diminish arterial pressure)と述べているところをみると、両者の関連を否定しているとは受けとられない」「関連がないという証拠として引用している論文は今や古典的なものといわれるものである」「高血圧に食塩が密接な関係があることが今や常識といわれるが、このはほかに、両者の関連を認め難いとする研究報告はかなり多い。アメリカでの代表的なものは、ド−バ−らのフレミンガム研究である」「スタムラ−はこのような両者の関連を認め難いとする報告を引用しながら、また同時に両者の関連を示した日米の疫学的研究を引用し、現在(1967年)この関係は結論がでているわけではなく矛盾するものであるが、それにもかかわらず、両者の関連を示すかなりの臨床、動物実験、疫学の研究が集められ、それらの所見は、高血圧性疾患の予防への接近について考慮の価値あるものと述べている」と回答した7)。

 1948年アメリカのフレミンガムで虚血性心疾患についての長期追跡的疫学調査が開始されたあと、高血圧における環境因子のうちの食餌のうちの食塩摂取との関連も検討されることになった。対象者の男性について、食塩摂取状況や24時間尿中ナトリウム排泄量も測定され、食塩として平均約10グラムであった。食塩排泄量と血圧測定値との関連が検討されたが、何等関連を認めることが出来なかったと述べた8)。

 ヘンリ−(J.Henry)らはフレミンガム調査の食塩摂取と血圧に関連がないという成績を引用し、またタイで米栽培をしている仏教徒である農夫は20グラムという大量の食塩を摂取しながら彼らは一様に低血圧、すなわち60歳では120mmHgで、10グラムの食塩摂取の砂糖生産者はには高血圧が多いという論文を引用し、高血圧がある日本の農夫が18グラムの食塩摂取は血圧の低いタイの農夫とくらべて多くないと述べ、高食塩は病状悪化を来す重要な役割を果しているものと考えられるが、一般的には高血圧症発生の決定的要因であるとは考えられないと述べた9,10)。

 このように食塩摂取と高血圧とは関連が認められないとする研究報告は、一つの集団内で、測定された血圧値と食塩摂取量とを、測定方法は色々であるが、横断的な疫学調査で両者の関連が認められないという調査結果からの結論であった。従って前に述べた「地球疫学的」な考察はまだされていなかった。また人々の血圧をどのように考えるかの考え方も研究者によって異なる。それによって研究計画が立てられ、結果が考察されているのが現状である。

 ド−ルが高血圧者出現率で成績を検討したのも「ある血圧水準の発現頻度よりも平均値を選ぶとする有力な論議もあるが、われわれは異なる血圧の発現率が平均値よりも深い意義を持つとの確信に基づいて前者を選んだ、明らかにこれは主観的な価値判断である」という立場であった11)。

 われわれは前に述べた「血圧論」の立場から研究しているので、社会集団全体の血圧の分布状況のような集団評価、また個人の血圧水準とか、変動、推移などの個人評価から人々の血圧を考えようとしたのである。

 佐藤徳郎らは「仮説は個人個人をよく説明できる(第1原則)と共に大数観察をも説明でき(第2原則)、さらに許されるなら既知の生理化学の知識に照合し、理由づけうること(第3原則)が望ましい」の立場から、食塩過剰摂取学説(佐々木、ド−ルの論文に要約される)の吟味を行った。第1原則は前に述べた福田らの成績から特別の相関が認められないこと、第2原則として日本国内の成績でも相関が認めにくいこと、第3原則でも腎機能の障害の認められぬ普通人には適合しないことを述べ、日本に多い高血圧や脳卒中についての環境因子として食塩説では説明できにくいとし、寒冷刺激を主因とする考え方を述べた12)。

 

 世界各地から報告される食塩摂取と高血圧についての疫学調査成績をみると集団間(between the population)の比較によっては、ほとんど例外なく両者の関連が示されるのに、集団内(within the population)ではほとんど証明されていないことが注目されなければならないと述べた11)。

 それには個人の血圧とか食塩摂取についての資料を横断的な一時期ではなくどのように測定し、個人評価するかという問題があって、われわれはその方面の疫学調査の成績を出して検討するべく努力していった。

 

 1970年以後世界各地から報告されるようにうなった疫学調査の成績は集団間における食塩摂取と高血圧との関連において、それを肯定する報告がほとんどであった。

 また長期間個人を追跡観察できた報告もされるようになって、一つの集団内でも血圧水準と食塩摂取量とは平均でみて両者の間に有意な関連が認められ、また高血圧状態の個人特性の塩類摂取との関連性について個人的特性研究への理論的根拠を与えることができる成績を報告することが出来た13,14)。 すなわち何10年も極めて食塩摂取が多い食生活の中に育ちながら血圧が永年にわたって比較的低い水準で推移している人がいること、また一方、加齢とともに血圧が上昇する人がいることも観察された。そして血圧水準が若いときから高い者が確率的に脳血管疾患で死亡する者が多いことも観察された。

 

 国際的にまたわが国でも一般国民についての栄養指導の中で、食塩についての具体的なグラム数が示されるようになると、この決定に対して意見が多く述べられ、討議がされることが多くなった。

 すなわちアメリカでは1977年食事改善目標として「食塩の消費を約50%から85%減らし」「食塩は1日約5グラムにする」1)、イギリスでも1984年循環器疾患予防のための栄養摂取に関する指針を発表し、「食塩は現状(7-10グラム)より増やさないようにする。食塩摂取量の30%は調理や食事中に添加されるものであり減らすことが可能である。」15)、また日本でも1979年以後「ナトリウム・食塩の適正摂取量として、高血圧素因のない人の場合という注が付いたうえで15歳以上の成人男・女、ナトリウム3.9グラム以下、食塩として10グラム以下」とされた1)などであった。

 これに対してわが国では豊川裕之は、健康と食生活の中で、栄養素所要量に関して1977年の時点で科学的デ−タがどれほどなされているかを示したメルツ博士の資料の中の「ナトリウムと塩素の所要量は不十分なデ−タと全くデ−タのないもの」と記載されていることを引用し、「そのような科学的知見の下で、食塩10グラム以下であることが望ましい、という行政指導は妥当性を欠くものといってよいでしょう。」と述べた16)。

 またイギリスで1日当り約7-10グラムの塩分摂取量があると推定されており、この量は不必要に多いと注意している一般大衆に対する勧告について「この見解は、筆者にとっては、いささか残念であり、このような数値(厳しい食塩の制限)が日本でもそのまま罷り通ると、一般の人々がまた7グラム以下に減塩しなさいと強迫されることになるのが怖しい。筆者は疫学的立場で健康と食生活との関係を調べてきているが、食塩摂取量が0(ゼロ)でも よいという暴論にはもちろん反対であるが、10グラム以下(1日当り)にすべきだという見解にも警戒している。」と述べた17)。

 このような豊川の意見は「栄養問題は単一要因になじまないほどに包括的現象を取り扱わねばならないと知るべきである」18)という立場であり、「食物消費構造という概念に立つと、食塩をたくさん食べると高血圧になるというのは、牛乳を飲むと胃ガンにならないというのと同じく、間違いだと思う。食塩をたくさん食べるようなダイエタリ−・パタ−ンをもっている連中は、高血圧・脳卒中にかかりやすいだろうという考え方で、私の場合、説明しなければならない義務がある。」と述べた19)。また食塩由来のナトリウムと他の食品からのナトリウムについて別の検討しなければならないと述べているが、その後の研究報告はないようである。

 わが国において自然に高血圧を示す系統をもち、人間の本態性高血圧症と類似していることから実験動物としてよく用いられるようになった高血圧自然発症ラット(SHR:Spontaneously hypertensive rat)を岡本耕三と共に作りだした青木久三は「減塩なしで血圧は下がる」という題の本を出版した20)。その中で「塩はほとんど無関係であることが判明した」と断定した記述に対して日本医事新報誌に質問があった。この標題について青木は「塩は本態性高血圧症の原因でない」または「本態性高血圧症の原因は塩ではなく、塩を原因とする高血圧は食塩性高血圧で二次性高血圧なのです」という記述にすれば、読者の誤解がなかったと思うと回答した21)。

 自然高血圧発症という実験動物のSHR作成を成功させた青木は、食塩を与えなくても高血圧が発生し持続することを観察22)しているので、このような見方について述べたものと思われる。しかし同じ研究論文の中で、1%の食塩水を飲用させ、また高食塩(2.76%)の餌の摂取によって高血圧の程度が増強されることを示している。遺伝という因子に支配されていることを主と考え、ヤノマモ・インデイアンは「高血圧になる主遺伝子を保有していないためと思っている」、また食塩による高血圧は食塩性高血圧症であって本態性高血圧症でないと主張する研究者としては「高血圧は塩が原因でなかった」20)というのであろう。しかしヤノマモ・インデイアンのような塩の摂取が今までなかった人々が食塩をとるようになってどのように血圧が変化してゆくかは、追跡的疫学研究にかせられたテ−マであって、まだ結論がでているわけではない。またわが国のように殆どの人々が小さい時から高食塩摂取の食生活をしている中で、食塩性でない高血圧を発見することができるのであろうか。自らの治療経験で「減塩食で高血圧が治る人、つまり塩が原因の高血圧である食塩性高血圧症は、100人のうちせいぜい2人か3人にすぎません」という証拠だけで論議を展開してよいものであろうか。

 イギリスでは脳卒中の死亡率の低下の傾向と塩購買の資料から検討したが塩−高血圧の論議に役立つことには疑問が持たれたという報告が出た23)。

 日本における脳血管疾患による死亡率の低下の傾向についてその理由を検討した結果を報告したが、食塩因子は無視できない要因であると述べた24)。

 バルスチン(P.Burstyn)らは、日本における高血圧が高食塩食のせいにしており、またりんごによるカリウム摂取が多いことによって高血圧が少ないという著者の論文を引用し、研究した症例では食塩摂取を3倍にしても血圧に影響がなく、カリウム摂取もあまり影響がなく、わずかにNa/K比に負の相関がみられただけなので、食塩を減らしたり、カリウムを増やすことが広告や食品製造に行われても、西欧社会の血圧を低くすることにはなりそうもないと述べた25)。またスウェイルス(J.D.Swales)は極端な食塩制限は血圧を下げるかもしれないが、実際的でなく、中等度の食塩制限の利益についての証拠は混乱しており、食塩制限の有害の可能性はまだ評価されていないので、食品の食塩を減らしたりする大きな公衆衛生方策主張するのは早すぎるであろうと述べた26)。

 また一般大衆にたいしての栄養勧告が出されたことについて、減塩の害についてはまだ調べられておらず、食塩についていくつかの症例に食塩摂取を制限することは分かるが、このような症例は数からいえば少なく、想像上の利益から勧告をうける人々の数は非常に多く、この人達に対しての長期の影響は何もわかっていないという論説がランセット誌上に登場した27)。

 また国際的共同研究INTERSALT-STUDYの研究成果が報告になった1988年にも「塩の伝説はつづく」(Salt saga continued)という題で「疫学による食塩と高血圧との弱い(weak)関連があるという結果に基づいて規範となるような処方を与えることに反対しなければならない」という論説がイギリス医学雑誌に出28)、その後いくつかの論争が続いて掲載された。 

 アメリカの医学雑誌に栄養と血圧調節についてのシンポジウムの記事として「”食塩”に関する多彩な討論」というニュ−スが紹介された29,30)。

 「われわれは、現在、一般の人々に低Na食をすすめた方がよいという科学的デ−タをもっていないし、またあまりのNaの恐怖に同調しすぎる面がある」「高血圧を避けるためには食塩制限という単一処方のみではない」「血圧調節におけるNaの役割に関しては疑問の余地はないし、また低Na食が時に高血圧を降圧する。しかし忘れてならないのは”時に”という単語である。」その他、食塩摂取支持派、反対派、高血圧の原因など討議された内容が伝えられた。

 1983年ホルデン(R.A.Holden)らの「大集団内の住民を対象とした場合、全体としては食塩摂取が血圧に及ぼす影響はほとんどないという結果」が報告になり31)、日本語版にも出た32)。このような海外の「食塩摂取と高血圧は、ほとんど無関係」という論調が少なくないことに対して、堀江良一は「食塩が血圧に及ぼす影響は遺伝因子によって異なる、ほかの栄養成分にによりその影響が修飾される、血圧値と相関するものは食塩そのものより摂取Naと摂取Kの比である」とする自らの成果を踏まえて論説33)した。

 同じJAMAにホルデンの説には同意しないという論説が出た34)。前にメネリ−(G.R.Meneely)らが高ナトリウム低カリウム環境と高血圧について報告した中で、多くの疫学調査で食塩と高血圧との関連が認められないのは飽和影響(saturation effect)によるのでないかとする説を述べた35)ことを引用しているが、調査の対象の100mEq/24hr程度では腎の正常調節範囲である。もっと多量の食塩摂取をしている所で全員が高血圧になるわけではないが、興味があり、重要なのだと述べた。

 

 長期における低食塩食に害がないとする研究はド−ルの代謝実験36)とか低食塩食に生きつづけてきた人々な観察で認められてきたところであるが、前に述べた西牟田守37)らの運動時の汗中ミネラル濃度の検討成績などあり、日本人のように習慣的に高食塩食の中で生まれ育ってきた人々にとっての、低塩食、労働・運動時の発汗時の問題、また実際上の栄養指導の方法など、さらに検討がかさねられなければならないであろう。 

文献

1)佐々木直亮・菊地亮也:食塩と栄養.第一出版,東京,1980.

2)福田篤郎:高血圧の疫学.第15回日本医学会総会学術集会記録,IV,535- 541, 1959.

3)福田篤郎:脳卒中頻度の地方差と食習慣.診療,13(12), 1476-1483, 1960.

4)佐々木直亮:脳卒中頻度の地方差と食習慣「食塩過剰摂取説の批判(福田) 」の批判.日本医事新報,1955, 10-12, 1961.

5)Epstein,F.H.:Epidemiologic studies on the nature oh high blood pressure.(In Renal metabolism and epidemiology of some renal disease. Edited by Metcoff,J.), National Kidney Foundation, New York, 1964.

6)Pickering,G.W.:Position paper:Dietary sodium and human hyper- tension.(In Frontiers in Hypertension Research. Edited by Laragh, J.H. et al.), pp.37-42, Springer-Verlag, New York, 1981.

7)佐々木直亮:高血圧と食塩の関係.日本医事新報,2649, 133, 1975.

8)Dawber,T.R., Kannel,W.B., Kagan,A., Donabedian,R.K., McNamara,P.M. and Pearson,G.:Environmental factor in hypertension. (In The Epidemiology of Hypertension. Proceeding of an International Symposium. Edited by Stamler,J., Stamler,R. and Pullman,T.N.),  pp.255-288, Grune & Stratton, New York, 1967.

9)Henry,J.P. and Cassel,J.C.:Psychosocial factors in essential hypertension. Recent epidemiologic and animal experimental evidence. Amer. J. Epidemiology, 90(3), 171-200, 1969.

10)ヘンリ−(J.Henry & J.P.Meehan)(堀原一監訳):循環生理の基礎と臨 床.pp.159-170, 医学書院,東京,1973.

11)佐々木直亮:疫学面よりみた食塩と高血圧.最新医学,26(12), 2270- 2279, 1971.

12)佐藤徳郎、松下 寛:日本に多い本態性高血圧と脳卒中の環境因子に関す る学説の吟味、特に寒冷刺激に対する考察.公衆衛生,28(2), 87-101, 1964.

13)佐々木直亮:食塩と高血圧の疫学.Progress in Medicine, 3(10), 1831  -1837, 1983.

14)佐々木直亮:高血圧状態の個人特性と塩類摂取との関連.病態生理,  4(1), 67-69, 1985.

15)鏡森定信、中川秀昭:英国における循環器疾患予防のための栄養摂取に関する指針の変遷−1974年と1984年の指針の比較検討−.公衆衛生,49(11  ), 773-779, 1985.

16)豊川裕之:健康と食生活.学校保健研究,22(6), 278-285, 1980.

17)豊川裕之:「食生活指針」の比較検討−栄養素から献立へ−.pp.125- 126, 農山漁村文化協会,東京,1987. 

18)豊川裕之:栄養学の新しい展開.日本医事新報,3149, 132-133, 1984.

19)豊川裕之:日本の食物消費構造を土台にした栄養政策の在り方.第3回栄養政策研究会記録,pp.67-68, 昭和53年7月26日.

20)青木久三:減塩なしで血圧は下がる.主婦の友社,東京,1984.

21)青木久三:本態性高血圧症と食塩.日本医事新報,3164, 130-131,  1984.

22)Aoki,K., Yamori,Y., Ooshima,A. and Okamoto,K.:Effects of high and  low sodium intake in spontaneously hypertensive rats. Jpn.  Circulation J., 36(6), 539-545, 1972.

23)Cummins,R.O.:Recent changes in salt use and stroke mortality in  England and Wales. Any help for the salt-hypertension debate?  J. Epidemiology and Community Health, 37, 25-28, 1983.

24)佐々木直亮:脳卒中の疫学−なぜ減ったのか.綜合臨床,31(12), 2929-2936, 1982.

25)Burstyn,P., Hornall,D. and Watchorn,C.:Sodium and potassium  intake and blood pressure. Brit. Med. J., 281, 537-539, 1980.

26)Swales,J.D.:Dietary salt and hypertension. Lancet, i, 1177-1179,  1980.

27)Brown,J.J. et al.:Salt and hypertension. Lancet, ii, 456, 1984.

28)Swales,J.D:Salt saga continued. Brit. Med. J., 297, 307-308,  1988.

29)Medical News:More 'salt' talks:diet and hypertension. JAMA, 248,  2949-2951, 1982.

30)Medical News(田辺晃久訳):”食塩”に関する多彩な討論.JAMA(日本語版),19-24, 1983.8.

31)Holden,R.A. Ostfeld,A.M., Freeman,D.H. Hellenbrand,K.G. and  D'Atri,D.A.:Dietary salt intake and blood pressure. JAMA, 250,  365-369, 1983.

32)Holden,R.A. et al.(藤田敏郎訳):食塩摂取と血圧.JAMA(日本語版)  27-32, 1984.2.

33)堀江良一:塩分制限は果して”無意味”か.モダンメデイシン,72-73,  1984.12. 

34)Scribner,B.H.:Salt and hypertension. JAMA, 250, 388-389, 1983.

35)Meneely,G.R. and Battarbee,H.D.:High sodium-low potassium  environment and hypertension. Amer. J. Cardioligy, 38, 768-785,  1976.

36)Dahl,L.K.:Salt intake and salt need. New England J.Med., 258,  1152-1157, 1205-1208, 1958.

37)西牟田守:ナトリウムの必要量.医学のあゆみ,156(3), 224, 1991.

18 人によって違う食塩への反応へ  もとへもどる