手紙 わが青春の記録 

 

これはある男がある女と取り交わした手紙の記録である。

昭和20年5月当時25歳であった男は海軍軍医大尉として佐世保海軍病院雲仙分院に勤務していた。

第一線への出征を覚悟していた男は両親の了解を得て、かねて心に画いていた親戚筋にあたる女への求婚状を大阪在の叔母宛に送った。女は当時東京の目白の女子大学に在学中であったが、今しばらくお待ち下さいとの速達返事を叔母から受け取る。

「沖縄落ツ」の前で、8月15日には終戦を迎えた。

海軍病院での終戦処理を行っていたとき、9月休暇で両親の疎開先篠山へより、大阪の叔母の家で女に再会する。

その時の気持ちを「一切の出直しだ、一生の問題だ、一生の研究、勉強の連続だ」と日記に書く。

海軍軍医から引き続き厚生省の引き揚げ援護の仕事を命ぜられ大阪検疫所の田辺検疫所へ配置替えになる。その月の12月男は女に第1信を送る。

 

Part 1 最初の愛の告白とその返事

Part 2 愛とか恋いとか云える手紙の交換 

    男は 引き揚げ援護の仕事が終了したあと 如何に生きるべきか模索する

Part 3  男は 経済的困難の中母校で勉強をし直したいと 上京する 

女は 卒業を前にして 思いをつづる

    女は 卒業後 大阪の自宅に帰り 男との結婚について ある決断をして 

それまで交換した手紙を 男に返送する 

男は それを受けとったあと 自分の考えをのべる

    一年後 女は 他の男と結婚する

 そこで 男は この愛は終結を迎えたと考え 両親へ報告する。

 

 (かなずかいもそのまま 2.3.判読困難な字もあったが 手紙の内容には手を加えていない)

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