日本橋オペラ2025歌劇「3人のピント」日本初演
ウェーバー×マーラーの歴史的共作
Die Drei Pintos
C.M.v. Weber(1820~21),Gustav Mahler(1887~88)
歌劇「魔弾の射手」の作曲家として、ドイツ国民オペラの金字塔を打ち立てたC.M.ウェーバー(1786〜1826)の未完のオペラ「3人のピント」を、若干28歳、未来の大作曲家G.マーラー(1860〜1911)が補筆完成、1888年マーラー自身の指揮により初演された。原作はカール・ザイデルの小説「花嫁戦争」。主人公のドン・ピントと、ピントになりすました2人(ドン・ガストン、ドン・ゴメス)で、花嫁(クラリッサ)を巡る争奪戦となるコミック・オペラ。時代を超えた二人の大作曲家の共作によるジングシュピール
初演 1888年1月20日 ライプツィヒ市立劇場
原作 カール・ザイデル/小説「花嫁争奪戦」
台本 テオドール・ヘル/ドイツ語
演奏時間 第1幕43分、第2幕37分、第3幕35分
「3人のピント」をよりお楽しみ頂くために
ポイント1: ピントとクラリッサは「いいなずけ」
マドリードの貴族で大富豪のドン・パンタレオーネは、田舎者の騎士ドン・ピントの父親と、娘のクラリッサとピントを結婚させる約束をしていた。
ポイント2: 厚顔無恥なピント
ピントはクラリッサとの結婚のため、父親からの手紙を携え上京する途中、居酒屋で酔い潰れる。
ポイント3: 手紙を持って「ピント」になりすまし
その居酒屋で卒業パーティーをしていた騎士ドン・ガストンは、悪戯心からその手紙を拝借、ピントになりすましマドリードに現れる。
ポイント4: クラリッサとドン・ゴメスは相思相愛
クラリッサはマドリードの騎士ドン・ゴメスと相思相愛だった。
ポイント5: ゴメスがピントになりすまし
クラリッサとドン・ゴメスが相思相愛なことを知ったガストンは、ゴメスに手紙を渡し、ゴメスがピントになりすまし、どさくさ紛れに二人が結婚することを提案する。