外胚葉芸術論のつづき(オタク老人のひとりごと35)

 

 大分前外胚葉芸術論を書いたことがあったが、今日はそのつづきである。

 8月末日をもってラジオの「夏休みこども科学ラジオ相談」の番組がおわっての感想である。

 こども達の「何故なの?」という素朴な質問に各分野の先生方が答える番組である。

 今話題の「冥王星」の質問もあれば、もろもろの質問があって、面白い。

 質問も面白いし、こどもたちの挨拶とかお礼の言葉も、良く喋っていると思うのだが、それに受け答えする先生方がどんな答えをするかも、自分が「教育者のはしくれ」であったこともあって興味をそそがずには居られない。

 科学の各方面の先生方が出ておられるようだが、「医学」方面の先生が出ておられるのは聞いたことはない。

 「科学」の分野では、「医学方面」は受け答えするだけで「科学的」に「判明」したことがないからであろうかと自分としては考えるのであるが。

 「カラスはなぜ黒いの?」という質問があった。

 それの「答え」はそれなりに納得されるものであったが、「色」とか「匂い」と人間の「感覚」に関わりのある項目について、「人間側のもつ問題」については、何の解説もなかった。「外胚葉芸術論」にかかわる「人間の感覚」については、ほとんど「説明」されないことばかりではないか、というのが私の認識である。

 医学的の説明は「現在の現段階での解釈の理論」であって「絶対的」な「真理」でないと思う。その時その時にどう考えられていたかの歴史的展開であると思う。

 NHKのためしてカッテンが500回記念番組をやっていた。最も注文があった「血液サラサラ」であったとのことであった。内容は一寸中途半端におわったのが私の印象であった。

 「物理科学」の世界では、「数学的計算」によって、「宇宙」が明らかにされ、「太陽系」とか「惑星」の軌道が計算され、昔なら「気が違った!?」(英語の辞書にあった)の「月に行って帰ってきて」も今や「現実」になった。

 「無重力」の世界は人間としては「始めての経験」であって、人体の中で「カルシウム」がどううごくかの認識も行ってみて始めて分かったことではなかったか。向井千秋さんが宇宙から帰ってきたはじめて「紙の重さわかった」という話を聞いたことがある。

 それと比べて「人間の感覚」に関する学問は、説はいろいろあり、其の方面への研究の開拓は進み、予算はその方面へ流れているとは思うものの、まだまだの感がするのは「自分の足の痛み」すらよく分からないことからの独り言である。

 と思って修のHPをみたら、「エリザベト・シュワルツコプフ」さんが亡くなられたことにふれ、「彼女の印象は・・・凄まじいオ−ラがありました」という「9月のご挨拶」を読んで、「オ−ラとは何?」考えこんでしまったこと、ラジオの先生だったら何と答えたであろうかと考えたことを書いたおこうと思った次第である。(20060602)

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