”高血圧”アンケ−トに答えて

 

 1.高血圧研究のなかで思うこと

 日本の東北地方に”あたり”といわれている脳卒中の本場にきて、その研究にとりくんで30年近くたってしまった。

 小さい時からの高血圧が、その事件をおこしていることがわかった今、これから、研究するとしたら、どうやってゆくだろう。次から次へとアイデイヤを追い続けてゆくことは楽しいことである。

 

 2.最近の低塩化食生活傾向について

 よい方向と思う。なれればなれるものである。でも現実には、それが良いことに気がついていない人が大部分であると思う。

 

 3.高血圧研究のなかでの、いままでのエピソ−ド

 食塩と高血圧との関連でノ−ベル賞をもらうかも知れないと思えたド−ル先生との出会い。リンゴと高血圧との関連で、カリウムに注目し、そのことで、メネリ−先生にあえたこと。

 ”同じかまのめしを食べていて、何故自分は高血圧になり、ほかの人は高血圧にならないのか”の質問。それに答えるのに、20数年かかってしまった。でもまだわからないことが多い。

 

 4.最近の高血圧研究の動向

 われわれの研究室でも、3歳児や新生児の血圧測定をやりだした。

 ”トラッキング”といわれているものの本体は何なのか。

 食塩に敏感だ、抵抗がある(ド−ル先生)といわれるものの本態は何なのか。

(医学祭プリント,昭57.5.27.)

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