【基本データ】
秘密の結婚(2幕)
Il matrimonio segreto
ドメニコ・チマローザ(1749~1801)
Cimarosa, Domenico
原作:ジョージ・コールマン/George Colma
ダヴィット・ガリック/David Garrick
「秘密の結婚/The Clandestine Marriage」
台本:ジョヴァンニ・ベルターティ/Giovanni Bertati
初演:1792年2月7日、ウイーン宮廷劇場
時と場所:18世紀。ボローニャ、ジェロニモの屋敷
演奏時間:2時間15分
楽器構成:2Fl,2Ob,2Cl,2Fg/2Hr,2Tp/Tim,Perc/Str
概要:
チマローザはゲーテをして「真の芸術家はチマローザ、モーツアルトそしてシェイクスピアだけである。」と言わしめた18世紀を代表する音楽家である。1722年に22歳で初めて書いたオペラ「伯爵の狂態」が成功し名声を得る。以後76曲に及ぶオペラを作曲する。1792年に発表された「秘密の結婚」はチマローザの代表作である。珠玉の名曲と呼ばれるこのオペラはアリアの美しさ、親しみやすさで観客に熱狂的に迎えられ、レオポルト2世は出来栄えに感激してその日のうちに再演させたと言われている。また喜劇としても完成度の高い優れた作品である。チマローザ42歳、ウイーン宮廷楽長にも就任し、生涯で最も輝かしい時期の作品である。その後彼はブルボン王朝復古の讃歌を書いた罪で4カ月の投獄生活を送る。釈放後も健康は回復せず、1801年胃癌のため死去。その死が急であったため毒殺説もうわさされた。
By MI
最終更新:20080501
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