【基礎データ】
ミュージカル「ショウ・ボート」
Show Boat
作曲:ジェローム・カーン Jerome Kern(1885-1945)アメリカ
台本・作詞:オスカー・ハマースタイン2世 Oscar Hammerstein II
原作:エドナ・ファーバー(Edna Ferber)のベスト・セラー小説「ショウ・ボート」
初演:1927年11月15日ブロードウェイ
映画:1929年Universal、1936年Universal(113分)、1951年MGM(107分)
概説: 「ジャイアンツ」「サラトガ本線」「シマロン」などの名作で知られる、エドナ・ファーバーの小説を原作にしたミュージカル。商業的な要素より芸術的な内容でヒットし、高い評価を受けた最初の作品になった。確かにアメリカの人種差別問題がミュージカルに堂々と取り上げられたのは、この「ショウ・ボート」が最初であった。台本はオスカー・ハマースタイン2世が担当し、原作の悲劇的な結末を再会に変更し、ミュージカルらしくハッピー・エンドにまとめた。また音楽はすべてカーンのオリジナルではなく、第2幕でマグノリアがうたう「舞踏会の後で」は、1891年にチャールズ・K・ハリスが書いた古いナンバーで、アメリカ最初期のヒット曲といわれている。そのほか「グッドバイ・レディ・ラヴ」も、1904年の古いヒット・ソングである。
(C) 出谷 啓

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