第2幕/シノン城(シャルル7世の居城)
 国王が「芸を披露したジプシーや道化師たちに褒美を与えよ」と侍従に命じるが、家臣のデュノアが「国の金庫はもう空っぽです」と告げるので、王は溜息を吐く。王の愛妾アグネサが「では代わりに私の宝石を渡しましょう」と言い退室すると、デュノアは早速王に向かい「自ら戦地に赴き、兵士たちの士気を上げるのが王の役目です!」と、城内で塞ぎ込む王を激しく非難した。王は一瞬心を奮い立たせ戦場で指揮を執る決心をするが、兵士のロレーが瀕死の状態で現れ、フランス軍の敗戦を告げ事切れたので、王はたちまちまた戦意を失ってしまった。「騎士であるお前が行けばよい」と、自分は退却しようとする王にすっかり呆れたデュノアは、「私はたとえそこで死そうとも、オルレアンを守りに向かいます!」と言い立ち去った。戻って来たアグネサが「私はたとえどんな状況になろうとも貴方のお傍にいますよ」と失意の王を慰め、2人は固く抱き合った。 するとどこからかラッパの音が鳴り響き、デュノアが慌てて戻って来た。デュノアは興奮しながら「負けていたはずの我が軍が、何故だか勝利したそうです!」と言うと、後から入って来た枢機卿が「戦場に突然1人の勇敢な乙女が現れ、天からのお告げだと我が軍の国旗を手に、次々と敵軍に攻め込んで行ったのです!今その乙女がここへまいります!」と宮廷の皆に告げた。王は「その娘が本物の予言者であるか試してみよう」とデュノアに王の振りをさせると、自分は騎士たちの中に混じって待った。しかし入って来たジャンヌは真っ直ぐに本物の王の方へやって来て、王にしか分からないはずの「神への密かな祈り」の内容を話すので、王はジャンヌを神の使者と認め、全軍の指揮を任せることにする。ジャンヌは自分の生い立ちを始め、天からのお告げをどのように聞いたかなどを詳しく話すと「王をランスで戴冠させてみせます!」と力強く告げ戦地へ向かった。
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