【基礎データ】
ムツェンスク郡のマクベス夫人(改訂版:カテリーナ・イズマイロヴァ)
Lady Macbeth Mtsenskogo Uyezda(Katerina Izmailova)
ドミトリー・ショスタコーヴィッチ
Dmitry Dmitrievich Shostakovich(露1906-1975)
台本:アントン・プレイス及び作曲者
Anton Preis(露語)
原作:ニコライ・レスコフの同名の小説
Nikolai Leskov
初演:1934年1月22日
マールイ劇場(レニングラード)
改訂版初演:1963年1月8日
スタニスラフスキー・ネミローヴィッチ=ダンチェンコ劇場(モスクワ)
演奏時間:(第1幕50分,第2幕50分,第3幕25分,第4幕30分)合計約2時間35分
楽器編成:3Fl(2Pic/A-Fl),3Ob(EF),4Cl(Es),3Fg(K-Fg)/4Hr,3Tp,3Tb,Tub/Tin,Perc(Trgl,Wdbl,Tamb,SD,BD,Cym,TT,Glsp,Xyl,Cel)/2Hp/Str
Banda:4Crt,2Tp,6Hn(2S,2A,2bar),2Tub
概説:1932年冬に完成したこの作品は、その年の春に結婚したショスタコーヴィッチの妻ニーナへ贈られたものだった。2年後に行われた初演は、その音楽性の高さから大好評で、その後各地で200回近くの上映がなされた。ところが1936年に上演を観たスターリンが過度な酷評をして以来、内容が過激で反政府的だと見なされ当局の圧力を受け、作品の上演機会は失われる。その約30年後、露骨な表現などを控え大きく手直しをした改訂版の「カテリーナ・イズマイロヴァ」が上演されるが、1970年代の終わりには西側から再び初版の「マクベス夫人」が復活。改訂版、初版のいずれも大絶賛された。各場面を生々しく表現した音楽はどれも秀逸で、20世紀オペラの最高傑作といわれている。
by Ikumi
最終更新:2009年6月22日
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