【基礎データ】
シラノ・ド・ベルジュラック
Cyrano de Bergera
全4幕 Opera in 4 Acts[ln French]
作曲:フランコ・アルファーノ
Music: Franco Alfano
原作:エドモン・ロスタン
The original: Edmond Rostand
台本:アンリ・カーン(フランス語)
Libretto: Henri Cain
初演:1936年1月22日(ローマ)
上演時間:2時間30分
楽器編成:3Fl,3Ob,3Cl,2Fg/4Hr,3Tp,3Tb,Tub/Tim,Perc/Hp,Xyl,Cel/STr
概説:
実在の人物、サヴィニアン・ド・シラノ(1619-1655)を題材にロスタンが戯曲化したのが世に知られる「シラノ・ド・ベルジュラック」で、シラノ没後242年の1897年に初演されている。元々5幕であり、アルファーノのオペラ化に際しても、初めの台本は5幕であったが、アルファーノが第2幕と3幕を合体させたため、第2幕を2場とする全4幕となった。
1936年1月、ローマの王立劇場(現オペラ座)で初演、このときはイタリア語訳で、その後同年5月にオリジナルのフランス語版がパリのコミック座で初演された。フランス語の響きを生かした旋律美と、フランス語の特性を巧みに使った効果的演出を考えると、やはりオリジナル版の方が鑑賞価値は高いと言えよう。ドビュッシー風の響きも感じられるオーケストラの味わいも相まって、魅力的な作品となっている。
最終更新:2011年1月22日
※このあらすじは2010年12月11日〜12日新国立中劇場で上演された東京オペラプロデュース第86回定期公演のプログラムから提供を受けています。
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