ベネデット・マルチェッロ
Marcello, Benedetto
伊 1686 - 1739
アレッサンドロ・マルチェッロの弟。
タルティーニにヴァイオリンを、ガスパリーニとロッティに作曲を師事。
大学で法学を学び、1711年に弁護士となる。
1712年、ボローニャのアッカデミア・フィラルモニカ会員。1716年に40人委員会会員。
1718年にはドリアンテ・サクレオ Driante Sacreo という名でローマのアルカディア会員となっている。
1730〜38年、ポーラ共和国の行政官、1738年にブレシアの財務官。その翌年結核のため死去。
行政、法律の世界で役職を歴任しつつ、作曲活動を続けた。ヴィヴァルディの影響が強い。
「高貴なるヴェーネト地方の対位法愛好家 Veneto dilettante di contrappunto」と自称。
ブレシアの墓碑銘には「音楽の第一人者 Princeps」とある。
作品:
◆器楽
ソナタ集 op.2(フルート、通奏低音)
ソナタ集(チェロ、通奏低音)
5声の協奏曲集 op.1(全12曲、ヴァイオリン独奏、チェロ独奏 1708)。
◆声楽作品:
詩的・音楽的霊感−詩篇をめぐる注釈集 Estro poetico-armonico. Parafrasi sopra li salmi 8巻(友人であったジュスティニアーニ Giustiniani によるイタリア語訳にもとづく50のダビデの詩篇のパラフレーズ)
オラトリオ ジュディッタ Giuditta
◆著作
当世流行劇場 Il teatro alla moda(当時のオペラ界についてのみごとな風刺書。バロック時代のオペラの演奏習慣について貴重な情報となっている。邦訳『当世流行劇場』小田切慎平、小野里香織訳 未来社 2002)

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