クロード・ドビュッシー
Debussy, Claude
仏 1862サン・ジェルマン - 1918年パリ
学校には通わず、母親から学び、芸術教育は、おばのルスタン夫人とアシル・アローザから受けた。
1872年、パリ音楽院に入学、ピアノをマルモンテル、作曲をギロー、理論をラヴィニャック師事、マスネやフランクにも学んだ。
1880〜81年、学業を数か月中断し、ナデジダ・フォン・メック夫人の家にピアニストとして雇われ、スイス、イタリア、ロシアへの旅に同行、その旅はその後の音楽に影響を与えた。
当初ピアノ演奏を中心的に学んだが、作曲に転向、1884年カンタータ「放蕩息子」でローマ賞を受賞。
ヴァーグナーに熱中し、1888年と89年、バイロイトを訪れ、トリスタン、マイスタージンガー、パルジファルを聴く。また、マラルメのサロンで小説家や画家たちと交流、他のジャンルの芸術から大きな影響を受ける。「牧神の午後への前奏曲」はマラルメの詩の印象を音楽にしたもの。
1889年、パリ万博で東洋音楽を初めて耳にし、ジャワのガムラン音楽に感銘を受ける。
1902年、メーテルリンクの戯曲を台本としたオペラ「ペレアスとメリザンド」の初演で大成功。
その後、イギリス、イタリア、オーストリア、ハンガリー、オランダ、ロシアで自作の演奏を指揮、活躍した。
伝統的和声を教会旋法、五音音階、全音音階により解放し、20世紀音楽への扉を開いた。
代表作品:
◆ピアノ
ボヘミア風舞曲 Danse bohemienne
2つのアラベスク Deux arabesques
夢 Reverie
ロマンティックなワルツ Valse romantique
ベルガマスク組曲 Suite bergamasque
版画 Estampes
喜びの島 L'isle joyeuse
子供の領分 Children's Corner(カプレによるオーケストラ版あり)
前奏曲集 Preludes 第1集、第2集
練習曲集 Etudes 第1巻、第2巻
◆2台ピアノ
リンダラハ Lindaraja
白と黒で En Blanc et Noir
◆室内楽
弦楽四重奏曲 ト短調 Quatuor a cordes g-mineur(1893)
狂詩曲 第1番 1er Rhapsodie(クラリネット、ピアノ。作曲者自身によるオーケストラ版あり)
小品 Petite Piece(クラリネット、ピアノ。作曲者自身によるオーケストラ版あり)
◆管弦楽曲
間奏曲 Intermezzo(チェロ、オーケストラ)
幻想曲 Fantaisie(ピアノ,オーケストラ)
牧神の午後への前奏曲 Prelude a l'apres-midi d'un faune(1891-94)
狂詩曲 Rhapsodie(サクソフォーン、オーケストラ)
海 La mer
2つの舞曲 Deux danses(ハープ、弦楽)
◆声楽
春のあいさつ Salut Printemps(女声合唱、オーケストラ)
祈り Invocation(男声合唱、オーケストラ)
放蕩息子 L'enfant prodigue(カンタータ。ソプラノ、テノール、バリトン、オーケストラ)
選ばれた乙女 La damoiselle elue(カンタータ。ソプラノ、メゾソプラノ、合唱、オーケストラ)
◆舞台作品
オペラ「ペレアスとメリザンド Pelleas et Melisande」(台本メーテルリンク、1893-1902、初演パリ1902)
神秘劇「聖セバスティアンの殉教 Le martyre de Saint Sebastien」(独唱、合唱、オーケストラ)
◆バレエ
遊戯 Jeux
カンマ Khamma(ケクランがオーケストレーションを完成)
おもちゃ箱 La boite a joujoux(台本エレ。 カプレがオーケストレーションを完成)
作品:管弦楽曲DB
作品:オペラ名曲辞典
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