第3幕:パンタレオーネの屋敷の結婚式会場
ラウラ(山畑晴子)を先頭に、侍女たちがマイポールを手に登場する。


ドン・ガストン(金井京介)と従者のアンブロジオ(寺田功治)が、マドリードにやってきた。

印象的な小カノン三重唱

アンブロジオ(寺田功治)は独自の女性観をうたう。


そこにドン・ゴメスが現れる。ゴメスはガストンをピントと勘違いして、
クラリッサは自分の恋人なので、譲ってくれと願う。


真剣なゴメスの願いに、ガストンはあっさりと譲ることにした。


ピントから拝借して手紙をゴメスに渡し。この手紙を持って行って
どさくさに紛れて、クラリッサと結婚したらいいと勧める。





そうそう。これがピントの父親からの手紙です!

娘たちによる、結婚のお祝いのリボンダンス



そこにイネス(石井揚子)が飛び込んできて、侍従長(中野智貴)に、本物のピントの登場を告げる。


おれはドン・ピント。クラリッサと結婚するため、ここにきた!

習ったように、最新の貴族のマナーでこうしてプロポーズするよ!

この田舎者、変人!

さあ、剣を抜け!

本物のピントはつまみ出されます。


まったくこんな悪党は見たことない! 実は、追い出された彼が、本物のピントです!

我々は懺悔しなくてはならない。

詐欺師、いかさま師、ペテン師!

パンタレオーネ閣下、ゴメスとクラリッサは相思相愛です。どうかお許しを!

詐欺師たちよ、わかった!ピントの誓いに代わり、結婚を許可する!!万歳!!






さてみなさま、本日の歌劇「3人のピント」は、こうしてひとえに私、本物のピントの力で、
ゴメスとクラリッサが結ばれ、ハッピーエンドを迎えました。
また本日の公演は、人類史上初めて歌劇「3人のピント」が
アジアで上演されたということで、天国のウェーバー大先生とマーラー大先生、
そして何より本日のお客様もさぞお喜びのことと存じます。
ご賛同いただけましたら、皆様と一丁締めを行いたいと存じます。
かけ声のあと、1 回だけ手をたたいてください。
お手を拝借、いよぉ~!バン!



3 Pintos-indexに戻る