諷刺漫画から移民問題について考える(8)

 

 デンマ−クの一新聞紙に掲載された「イスラム教予言者ムハンマド諷刺漫画」が、イスラム教徒を刺激したとかで話題になっている。

 欧州の他誌にも取り上げられ、またTVにも放映されたことで、全世界にひろがり、大使館への抗議活動、製品不買運動、「kill・・・」を掲げたデモ、大使召還など外交問題への波及し、一方「表現の自由」の問題としても報道されている。まさに現代を象徴するような事件である。

 フランスで報道されていた都市郊外で起きた暴動はその後どうなったのであろうか。雇用制度見直しに反対のデモがあったと報道された。

 欧州連合(EU)内の場合でも、労働者が高い賃金への移動によって、社会問題がおこっているようである。

 アメリカでもメキシコ国境の地下トンネルが見つかったり、不法移民が問題になっている。いずれもお金のある方への人の動きである。

 「カサブランカ」の衛星放映をみたりすると、ちょっと以前のことを考えさせることになる。

 福沢先生の論説の中に「奴隷」にふれていないことを前に書いたことを思い出す。

 清教徒にいわせると、イギリスからの新天地を求めて、メイフラワ−号にのって、といわれるが、イギリスでのじゃがいもの不作によって食えなくなった人々がアメリカへ渡って(?)「独立」をはたし、・・・アフリカから「奴隷」を、「三角貿易」と言われるように、現代的表現にいえば「集団的拉致」をおこなって、労働力を確保し、・・・と考えられる。 「Roots」の「クンテ・キンタ」の映画に思い出されるようにちょって前のアメリカには「奴隷」があった。そんな人々、アメリカの前のスペインの人達も・・・現在もその名残があるようにみられることがあるが・・・。「奴隷」は人間とは見ていなかった・・・。私がアメリカへ行ったときには、キング牧師の「私には夢がある!」のあとであったが、いたるところにまだその名残があった記憶がある。

 人は生活できなくなると、生活できるところへ移動すると思う。良い生活を求めることは自然であると思う。

 子供は親から離れてゆくものではないか。親が一財産きずいたあと、あとどうすると考えるのであろうか。・・・

 植民地を考えた人達は何を考えたのであろうか。宗教を広めるためであったのであろうか。そこに金(かね)になるものがあったのではなかったか。・・・

 アフリカなどの植民地の人達を、フランスへ、その人達の子供(フランス人でありながら)雇用時に差別があり・・・暴動。

 イギリスでも移民法の検討がされ、特殊技能の人達ならよいが、一般労働者は入れないとか検討されているという。

 「北韓国」への「拉致」の目的は何であったのであろうか。日本語の教育に徴用され・・・「日本人」にしたてて戦争目的に用いようと思ったのか?。

 日本の戦前とった行動が今問われている。

 当時私は小さく、子供であったので、自分にはそれを語る資格はないと思う。

 過去は過去である、と思うのだが。(20060212)

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