いきいき健康

 

 青森県の健康推進課提供の「いきいき健康」のテレビ番組も今日が最終回になりましたが、今までの11回の番組をみまして、青森県内で色々活動していることがよく分かりました。

 まさに「青森県民の皆さん一人一人が主役」というのがテレビをみての印象でした。

 第1回目にお話したように青森県では「生き生き健康県民運動」を展開して6年が経過し、今年7年目に入る訳ですが、この運動のスロ−ガンは「生き生き健康 あふれる未来」です。

 具体的には青森県の特産品のりんごにちなんで「りんごの花びら5つの実践」にまとめました。

 「青森県内にめぐまれている海の幸、山の幸を中心にしたバランスのとれた食生活を心がけること」が一番大切なことであるということです。

 とくに青森県では食塩をとりすぎていますから、「少塩」を心がける必要があります。それによって脳卒中や心臓病また胃癌までも予防できると思われます。

 「かかりつけのお医者さん」という言葉がありますが、いつでも相談できるお医者さんや保健婦さんをいつももっていることは大切なことです。お医者さんや保健婦さんに健康や病気のことをよく相談しようということです。

 「病気は早くみつけて早く治そう」ということです。

 乳癌のように自分で検診することも必要ですが、自分ではなんでもなくても健康診断を毎年うけ、悪いところが見つかったら早く治してもらうということです。

 たとえ癌の疑いがあっても早く見つけるとほとんど癌で死ななくてよい時代になりました。それだけ医学は進歩しました。

 一たん病気になってもまた元気に歩いたり働けるようになるために「リハビリテ−ション」略して「リハビリ」につとめることです。

 青森県のように緑の自然にめぐまれ綺麗な空気の中で仕事をし、「適度の運動」をすることが大切であるということです。

 その綺麗な空気を自分でよごして他人にもめいわくをかける「たばこ」はなんとしても「止める工夫」をしなければなりません。

 「たばこ喫煙」は肺癌だけでなくあらゆる癌また心臓病までも関係していることが世界の医学会の常識になりました。

 21世紀までに「たばこのない世界」をつくろうというのが世界の健康の目標になりました。

 私は今年72歳になりました。

 若いときに結核で死なないで、また戦争で死なないで、今日までになりましたが、毎年健康診断は受けていますが、健康についてやっていることは簡単なことです。

 りんごは毎日1個は食べています。もっぱらジュ−スにしています。食塩は少なくすることを心がけています。「少塩」の実行です。

 たばこは止めました。たばこが健康に害があることが学問的にわかってきた20年以上前にたばこ喫煙を止めることができました。

 運動もつづけています。

 60歳まで生きることが目標でしたが、それもすぎていつ死んでもよい年齢になりましたが、あとは社会のためにめいわくをかけず、すこしでもお役にたつ人生であってほしいと願っています。

 青森県民の「平均寿命」が短くて「短命県」の返上が大きな目標になっています。

 とくに青森県の男性が「早死」する傾向はまだなくなっていません。

 平均寿命の数値だけ比べると「ワ−ストワン」といわれて短いのですが、それでも昔と比べて随分長生きするようになりました。だから青森県といえどもいまは世界の中では長寿国といわれるようになりました。すなわち皆さんが長生きするようになったということです。

 「老人保健法」というのができて、病気になっても国でいろいろ面倒をみてくれる時代になりました。でも健康でいたいものです。

 これからの問題はいかに健康で年をとるかということです。

 「健やかに老いる」ためになにをすべきか、その秘訣が「いきいき健康」の番組で放映された活動にあったと思います。

 とくに毎日の生活の中で自分達でできることが多かったことがお分かりになったのではないでしょうか。そのつみかさねで青森県の「あふれる未来」が約束されていると思います。

        (RAB−TV,平成5.1.26.)

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