5月になりました。先月は久しぶりに特許の仕事をしていました。もちろん出願前は秘密なので、中身は言えませんが、10年以上前に独学で特許を勉強したことがあります。その記録はまだ残っていて、正に素人の出願だと赤面する反面、なかなか面白いことを考えていたとも思います。もっとも、特許が実際にビジネスになることは非常に難しく、多くの場合、出願はしたものの、ビジネス展開が見込めずにそのまま放置することになります。特許庁のHPを見ると「夏草や兵どもが夢の跡」といった気分になります。今思い出すのは、藤沢市主催の無料ビジネス特許講座の講師の先生の話が面白くて、私の思考の基礎になっていると感謝しています。具体的には、特許の仕組みはそのままビジネス提案書に活かせる。あるいは特許にすると公開されるが、ノウハウとして秘密にする手段もあると言ったことです。私はその後会社を設立して、会社の経理や実務を学び、あるいは裁判を通じて司法制度を学びましたが、社会人になるということの大きな要素の一つが、この特許かもしれません。そして、特許の勉強をしても、いいアイデアが生まれるとは限らないのが、また面白いところです。
と、この文章を書いていたところ、ヤフー前社長の井上雅博さんが急死したニュースを見ました。丁度この特許を勉強して、新しいビジネスを起こそうと夢中になっていたころ、井上雅博さんの講演会が品川であり、心踊らせて行ったことを思い出します。当時ヤフーの株価が1億円を超えて、講演会場は異常な熱気で包まれていました。色々なことを話していましたが、携帯電話がこれから面白いと言っていました。当時、私も携帯のコンテンツの企画を作っていたので、密かに、チャンスある!と思った記憶があります。井上雅博さんは2012年にヤフーを退社したそうですが、円満退社ではなかったようです。時代の寵児も、時代には勝てなかったということかもしれません。合掌

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