コーカサスの国「グルジア」は旧ソ連邦から1991年4月9日独立宣言をしました。北をロシア、南をアゼルバイジャン、アルメニア、西をトルコと黒海に面しています。国土の大半は山地で最高峰は5.068m。人口:557万人、首 都:トビリシ:約150万人、面 積:約7万平方キロ。(関東地方の2倍)東西の交差点に位置する地理的条件から、古くから文化が栄えました。一方歴史的に他民族による度重なる侵略を受け、古くは4世紀ペルシャ、7世紀アラブ、13世紀モンゴル、その後もトルコ、ペルシャ、そしてロシアの支配が続きました。旧ソ連から独立を求めた最初の共和国の一つで、スターリンの生誕地でもあります。最近ではグルジアの長寿村で食されているカスピ海ヨーグルト(実はグルジアはカスピ海には面していませんが)のブームや、グルジア出身で大相撲の力士「黒海」の活躍などで、日本でも「グルジア」を目にすることが多くなりました。
日本の四国ほどの国土と560万人足らずの人口にも関わらず、世界最古のアルファベットの一つであるグルジア語を守り通すなど、愛国心と独立心の強い、真に誇り高い文化の国です。国家元首は旧ソ連で5年間外相をつとめたエドワルト・シェワルナゼ大統領でしたが、2003年11月23日、退陣を求める国民の無血クーデターにより辞任しました。2004年1月4日グルジア大統領選がおこなわれ、36歳のサアカシビリ氏が当選、新大統領に就任しました。
アゼルバイジャンからグルジアを経由してトルコに達する、石油パイプラインは2007年に完成。主要な輸出品は、柑橘類、ワイン、茶などです。現在日本には約30名のグルジア人が滞在しています。グルジアの在留邦人は5名ほどです。ロシアとの国境を接するアブハジア自治州は1992年の内戦以来国連監視団による停戦状態が続き、国境が閉鎖されています。また南オセチア自治州やロシアのチェチェンとの国境地帯は治安が維持されておらず、旅行者の立ち入りは危険です。また首都トビリシをはじめその他のグルジアの地域でも、2003年の政変以来治安の悪化が報告されています。なおグルジアのほとんどの人はグルジア語とロシア語しか話しません。また町で見る文字はほとんどグルジア文字ですから、事前に十分情報を仕入れる必要があります。
グルジア?グルジヤ?サカルトヴェロ?
英語表記では Georgia です。これはグルジアの守護聖人である聖 Georgius に因んでいます。グルジアはトルコに近接している地域で、トルコ語ないしペルシア語では Gurdistan といいます。そしてここから Gruziya (Грузия) というロシア語の呼び名が出ました。日本でもロシア関係の資料ではグルジヤ(Gruziya)という表記を目にしますが、今後はグルジア(Georiga)が一般化するでしょう。グルジア政府の英語表記は全てGeorgiaです。ちなみにグルジア語ではグルジアをサカルトヴェロ(Sakartvelo)。グルジア人をカルトヴェリ(Kartveli)といいます。
