ナブッコ/Nabucco
(ナブコドノゾル)
(Nabucodonosor)
Giuseppe Verdi
ジュゼッペ・ヴェルディ
伊/1813-1901
初演:1842年3月9日/ミラノ・スカラ座
台本:旧約聖書を素材にトミストークレ・ソレラ/Temistocle Solera(1815-78)の書き下ろし
合計:2時間17分
序曲8分,第1幕32分,第31分,第3幕27分,第4幕26分
楽器編成: 3Fl(Pic),3Ob(EH),2Cl,2Fg/4Hr,2Tp,3Tb,1Tuba/Tim,Perc(DB,Tambn,Trgl)/2Hp/Str
Banda
概説:
歌劇「ナブッコ」(ヴェルディ)
 ヴェルディ31歳のときの作品で、原作は旧約聖書の「ダニエル書」によっている。ナブッコとは世界史の教科書などでは、ネブカドネザルと記載されている、バビロニアの王の名前で、イタリア語の愛称ではナブッコになる。彼は紀元前605年から562年まで、43年間にわたって王位にあり、エジプトからシリアを破って、ハムラビ王以来の大君主とうたわれたが、晩年は暴君と化して、自分を狼だと信じて、狼の動作を真似するという奇癖に取り付かれ、不遇のまま世を去ったとダニエル書に記されている。
 なおこのオペラは現在ほとんど全曲上演されることはないが、第3幕第2場でうたわれる合唱曲、「行け、我が思いよ金色の翼に乗りて」は、初演当時オーストリアの圧制に苦しんでいた、北イタリアの住民を奮い立たせ、独立運動を推進するための愛唱歌になった。
(C)出谷啓
最終更新:2009年1月17日
RETURN
オペラ名曲辞典TOP