第2幕
第1場/王の部屋
 エロド王が、幻影を見ることの出来る薬の入った酒を飲みながら、サロメの幻影を見て楽しんでいると、占い師のファニュエルが現れ「そんなことをしている場合ですか!ローマが勢力を伸ばし、近隣を支配しているのですよ。人々は予言者のジャンにすがる毎日です…」と王を非難した。
第2場/エルサレムの広場
 エロド王はローマと戦う決意を固め、近隣諸国に結束を呼びかける。ところが街の中央広場に現れたローマの総督ヴィテリウスは、民衆の希望する寺院の返却や、宗教の自由を宣言するので、民衆はたちまち態度を変えると「ローマ万歳!」などと叫び出した。そこへ予言者のジャンと踊り子のサロメが、カナン人と共にやって来て「神のお告げによれば、お前の権力は長くは続かない!」とヴィテリウスに告げた。
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