第2幕
第1場/アルミーダの城
イドレード王は許嫁のゼルミーラに、山を降りる騎士クロタルコとウバルトを待ち伏せして奇襲をかけると告げる。しかしゼルミーラは愛するクロタルコを救おうと決心する。そこにイドレート王に謁見すべく現れたクロタルコは、これ以上の流血を終わらせるよう提案し、巧みな外交術で停戦を訴える。一方ウバルトは、アルミーダに囚われているリナルドや同志たちを無条件で解放するように要求する。するとイドレード王は、リナルドは自分の意志で城に留まったのだと反論し、両騎士がリナルドを連れて十字軍の野営地に軍を引いてくれるなら、ダマスカスに再び平和が戻るだろうと話す。ウバルトは再度リナルドに自分の聖なる誓いを思い出すよう説得する。アルミーダは必死にウバルトの説得を阻止するが、苦悩のリナルドはアリア「愛する人よ、あなたを見捨てなければならない」と歌い、ついに十字軍の任務に戻ることを決断する。アルミーダは「あなたは行ってしまう」と嘆き悲しむ。そしてリナルドの愛の誓いが破られたことを怒り、名アリア「憎しみ、怒り、侮辱、悲しみ」を歌う。
第2場/十字軍の野営地
リナルドは十字軍の野営地に戻り、ウバルトの働きに感謝する。ウバルトも「愛する殿下」と歌い、リナルドの帰還を温かく迎える。するとそこにアルミーダが現れるので、リナルドは驚き「あなたはここに居てはならない」と告げる。しかしアルミーダがリナルドに去られた苦しみを訴えると、リナルドも「これが運命である」と変わらぬ愛を歌い、次第に心は乱れて行く。その時ウバルトが二人の間に割って入り、リナルドを諫める。三者の苦悩が三重唱「行くわ、でも不実な人」で歌われる。

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